さて、今回のゲームはこちら！
89年12月に、スクウェアより発売された、魔界塔士Sa・Gaです。
ゲームボーイのRPG第一弾として発売され、今なおシリーズが続いている作品ですね。
モンスターがあふれ、荒廃する世界で、塔の上には楽園があるという噂を信じ、塔に挑んでいく者たちのストーリー。
特徴はやはり、その斬新なシステムですね。
まず、このゲーム、経験値が存在せず、敵を倒しても貰えるのはお金のみになっています。
そして、攻撃するための武器には、基本的に使用回数があって、その回数使うと壊れます。
このルールを頭に置きつつ、プレイヤーは以下の種族から、４人のキャラを選びます。
物を多く持ったり装備でき、アイテムを買って能力を上げるので、時間はかかりますが、確実に強くなっていく人間。
人間の半分しか物を持ったり装備することが出来ませんが、戦闘後にランダムで能力が上がり、さらに特殊なワザを覚えることもあるが、忘れる事もある、エスパー。
全く、物を持ったり装備が出来ず、アイテムやランダムでの成長はしないが、敵の落とす肉を食べることで別のモンスターに変化し、組み合わせが上手くいけば、強くなっていくモンスター。
アイテムを重視して、成長に時間がかかる人間を多くするか、はたまた、人間よりは簡単に強くなる可能性を秘めている、エスパーやモンスターを増やしてランダム要素やアイテムの取捨選択に苦労するか、
遊ぶ人によって、がらりと変わるシステムになってますね。
このゲームは、レトロフリークを購入後、隣の県に遠出した時に買いました。
500円と、販売された年を考えると少々高かったんですが、名作と名高いことは知っていたので、少々悩みましたが、買いましたね(^_^;)
そして遊んでみた結果ですが……、500円でも全く損した気にはならないくらい、楽しかったです(^o^)
戦闘バランスは激しめなので、序盤は手こずりましたが、徐々に慣れ、
基本貧乏性なんで、上記の仕様の通り、アイテムの取捨選択に悩みながらも、進んでいきました。
やっていく中で驚いたのは、やはりその完成度の高さですね。
上で書いたシステムは、ほぼ完成されてますし、ストーリーも塔の中で階層ごとに違う世界を表現し、ファンタジーから荒廃した近未来まで、さまざまな世界観を演出しています。
作品の端々から見える、キャラ達の荒々しさも、そんな、なんでもありな世界観を「こういうものだ」と言っているようで、不思議と納得させられました(^_^;)
そして、ラスボスを倒して、エンディングに、
有名な作品ではあるので、イベントの内容も知っているものが多かったのは少し残念でしたが、それはプレイ動画を見てしまったりした私の落ち度なので、作品に罪は無く。
これを何も知らず、中高生の時の自分が遊んでいたら、すごく衝撃を受け、感動をしただろうなぁと、若干もったいないことをした気持ちになりましたね。
画像の通り、最後の言葉は「終」ではなく、「シーユーアゲイン」なのも、次回作の示唆とも取れますが、繰り返し何度も遊べるシステムなので、また遊ぶことを見越してのピッタリなチョイスだと思いました……が、
調べてみると「シーユーアゲイン」は、結構重めの別れの場合に使う言葉なようなので、そんな気軽なものでは無かったですね、自分の英語の知らなさが情けないです(-_-;)
さて、このゲ－ムを、今から遊ぶなら、バーチャルコンソールは無いので、実物のカセットか、
ワンダースワンカラーのリメイク版になりますね。
ワンダースワンの方が新しいは新しいですが、やりやすさを考えると、どちらが良いのかは微妙なところです(^_^;)
今やると、流石にグラフィックや演出などは古く感じてしまうかもしれませんが、それさえ我慢出来るなら、今でも繰り返し遊べる作品ですし、
ゲームボーイ最初のRPGという、当時の状況をきちんと踏まえられる人ならば、その完成度の高さに驚く傑作ですので、ぜひ遊んでほしいですね。
ただ、少々難易度が高いのと、説明があまり無く、状況を見せる描写があるので、対象年齢は少々高めかと思います。（中～高校生ぐらいから？(^_^;)）
初心者の方へのアドバイスとしては、最初は人間の女かエスパーギャルを主人公にすると、初期装備の『サーベル』が高く売れるので、最初の装備を整えやすくなります。
悩んだらパーティーは、人間・人間・エスパー・モンスターにすれば、バランスも良く、このゲームの要素も楽しめると思いますね。
あと、もしも敵が強くて行き詰った場合は……、『チェ－ンソー』で何とかしましょう(^_^;)
以上、魔界塔士Sa・Gaの感想などなどでした。
この記事が、少しでも誰かの何かの役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございましたm(__)m
